Kインタビュー

―聞き心地の良いピアノの音色に乗せ、良質な音楽を届けてくれるK。新曲「桐箪笥のうた」は、タイトル通り、桐箪笥の目線で描いた心温まるメッセージソングに仕上がっている。

「桐箪笥は、以前は嫁入り道具で持たされたもの。ということは、その家族のことを誰よりも見守っているのは、桐箪笥なんです。作詞を手掛けた寺岡呼人さんに、この歌詞をいただいて、斬新な目の付け所に驚いたのと同時に、すごく面白いと感じました」

―ここで描かれるのは、ある家族の姿。愛し合う夫婦の間に生まれた1人の子供が、たっぷりの愛を受け、反抗期を迎え、そして結婚していくまでを、まるで絵本の読み聞かせのように歌う。その物語はとてもリアルで温かく、涙が出てくるほど懐かしい。

「子供の頃、親の存在はとても大きなものでした。でも高校、大学に入ると、ほかの世界が見えてきて、急に親の存在が小さく見えるんですよね。それが結婚して子供が生まれると、今度は親が自分にしてきてくれたことを実感して、今までにないくらい大きく見えるようになったんです。この曲にはそんな親へ感謝の気持ちを込めました」

―彼自身、いまは1歳の子供を育てるパパ。子供が生まれた後は生活が一変したという。

「見えるもの、耳に入ってくるもの、全てに変化がありました。深夜にバッと起き上がり、全力で遊んで、またパタリと寝る子供は、よく分からない生き物(笑)。でも子供が育っていく姿を見ていると、同時に僕も親として成長している気がするんです。具体的にその気持ちの変化を楽曲や歌詞で表現しようとは今のところ思っていませんが、必然的にどんどん変化していくんだろうなとは感じています」

―気持ちの良いメロディラインは、カラオケ向き。この曲を歌うポイントを聞くと、予想もしない熱弁が始まった。

「点数を稼ぎたいなら、タイミングとリズムを合わせることです。絶対、間奏に勝手なフェイクを入れてはいけません! エコーや曲のボリュームを大きくし過ぎるとうまく聞こえないので、ほどほどを心掛けましょう。点数を考えないなら、とにかく気持ち良く歌ってください。ちなみに僕が、自分の曲を気持ち良く歌って出る点数は80点! 笑えも泣きもできない微妙な点数です(笑)」

―どうしてここまで詳しいのかと聞くと、「だってプロなのにたいしたことないって思われたくないじゃないですか!?」と一言。そのおちゃめなキャラクターも愛され続けている秘訣だろう。

「カラオケで歌ってくれるのはもちろんうれしいですが、この曲を聴いた方がご両親のことを思い出してくれたらうれしいです。この曲は、結婚式で読まれる“両親への手紙”の返事のような曲。本当の結婚式で両親側が歌ってくれたら最高ですね」

―結婚式の主役は新郎新婦。でも、その2人を育てた両親側の気持ちを歌ったこの曲を聴けば、より家族の、そして夫婦の絆が深まるはずだ。

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